- 最初に行く先
- 大病院ではなくクリニック(診療所)
- 持ち物
- マイナ保険証または資格確認書、身分証、現金
- 処方箋
- 交付日を含めて4日以内

クリニックと病院、どちらに行く?
日本の医療機関は大きく2種類に分かれます。クリニック(診療所)は医師1人で運営していることも多い小規模な施設で、入院ベッドはないか、あってもわずかです。病院は入院病棟と多くの診療科を持つ大きな施設です。風邪、発疹、捻挫、定期的な検査といった用件なら、まずクリニックに行くのが正解です。待ち時間が短く、必要があれば医師が適切な病院を紹介してくれます。
紹介状なしでいきなり大病院に行くと、通常は追加費用がかかります。大学病院などの対象となる大病院では、通常の医療費とは別に「特別の料金」を徴収することが定められており、紹介状なしの初診で医科7,000円以上(歯科5,000円以上)、病院から地域のクリニックや他の病院への紹介を申し出られた後も同じ病院を受診し続ける場合は、再診のたびに医科3,000円以上(歯科1,900円以上)です。[1] まずクリニックを受診し、専門的な治療が必要なら紹介状を書いてもらいましょう。
どの診療科に行けばいい?
クリニックは看板やウェブサイトに診療科を掲げています。よく見かける診療科は次のとおりです。
- 内科 — 風邪、発熱、胃腸の不調、血圧など、一般的な症状の多く
- 小児科 — 子どもの診療
- 皮膚科 — 皮膚の症状
- 整形外科 — 骨・関節・腰痛・捻挫
- 耳鼻咽喉科 — 耳・鼻・のど
- 眼科 — 目
- 産婦人科 — 妊娠・出産・女性の病気
- 歯科 — 歯
- 心療内科・精神科 — こころの不調、ストレスによる体の症状
迷ったときは、大人なら内科がもっとも無難です。ほかの科が適切であれば医師が案内してくれます。JNTOのガイドには症状から診療科を探せる表があります。[2]

外国語で受診できるクリニックの探し方
当サイトの病院・クリニック検索で言語を絞り込むと、英語・中国語・韓国語で受診できる医療機関が見つかります。JNTOも訪日外国人を受け入れる医療機関の検索と、英語・中国語・韓国語で24時間対応するJapan Visitor Hotlineを運営しています。[2] 通訳がいないクリニックでも、受付で翻訳アプリを使うところは多く、NPO法人のAMDA国際医療情報センターは複数の言語で電話通訳を提供しています。込み入った相談なら、日本語を話せる知人に同行してもらうのがいちばん確実です。
予約は必要?
多くのクリニックは受付時間内であれば予約なしで受診できます。受付は診療終了の15〜30分前に締め切られるのが一般的で、昼休みのほか、平日の午後1日と日曜日を休診にしているクリニックがほとんどです。ウェブやLINEで順番待ちの番号を発行するクリニックも増えており、規模の大きいクリニックでは予約制のところもあります。事前にウェブサイトを確認するか電話しておきましょう。「英語は大丈夫ですか?」と一言聞くだけで、どの程度の言語対応が期待できるかわかります。
持ち物
- 保険の資格を示すもの。日本の健康保険に加入している方は、健康保険証として登録したマイナンバーカード(マイナ保険証)または資格確認書を持参してください。従来の健康保険証は新規発行が終了し、有効期限も切れています。[3]
- 身分証明書。在留カード、旅行者ならパスポート。
- 服用中の薬のリスト。成分名(一般名)で書いたもの、アレルギーの有無、海外旅行保険に入っていればその情報。
- 現金。現金しか使えないクリニックが多く、クレジットカードは主に大きな病院で使えます。[2]
- お薬手帳(持っている場合)と、ほかの医師にもらった紹介状(ある場合)。
受付と問診票
受付で保険の資格を示すものと身分証明書を渡し、初診であることを伝えます。すると問診票が渡されます。問診票では通常、氏名・生年月日・住所・電話番号、今日の症状とそれが始まった時期、これまでの病気や手術、服用中の薬とアレルギー、妊娠・授乳の有無、喫煙・飲酒の習慣などを尋ねられます。外国語版の問診票を用意しているクリニックもあるので、自分の言語のものがあるか聞いてみてください。記入が終わったら呼ばれるまで待ちます。多くのクリニックは名前で、一部は番号で呼びます。
診察と検査
日本の医師は1日に多くの患者を診るため、クリニックでの初診は問診と診察を合わせて数分と短いことがよくあります。どこがどう悪いのか、いつからか、これまで何を試したかを話せるようにしておきましょう。血液検査や尿検査、インフルエンザや新型コロナの迅速検査、レントゲン、超音波検査といった簡単な検査はその場で行われることが多く、大がかりな検査は病院への紹介が必要です。医師が結果を説明し、必要なら処方箋を書きます。わからないときは、診断名と薬の名前を日本語で書いてもらいましょう。あとで当サイトの医薬品ガイドで調べられます。
支払いはいくら?どう払う?
支払いは診察前ではなく、診察が終わったあとに受付で行います。日本の健康保険があれば、現役世代の大人の多くは定められた医療費の3割を負担し、残りは保険が負担します。[4] 日本の保険がない場合は全額自己負担で、無保険の患者向けに独自の料金を設定している医療機関もあります。JNTOは、治療の前に受付で概算費用を尋ねるよう旅行者に勧めています。[2]
目安として、検査のないクリニックの初診なら、保険があれば窓口負担はおおむね1,000〜3,000円、保険がなければおおむね3,000〜10,000円に収まることが多いですが、検査・処置・薬が加わると増え、金額は医療機関によって異なります。会計では領収書と明細書が渡されます。保険請求のために両方保管してください。
処方箋
ほとんどのクリニックでは薬をその場で渡さず、処方箋を発行します。処方箋は調剤薬局(多くはクリニックのすぐ近く)に持って行きます。日本の保険のルールでは、処方箋は交付日を含めて4日以内に使わなければならず、土日祝日も日数に含まれます。期限を過ぎると無効になり、もう一度受診が必要です。[5] 薬代と調剤の費用は薬局で別に支払います。[2] 薬局での流れは日本の薬局の使い方をご覧ください。
再診とオンライン診療
医師に「また来てください」と言われたら、次回は再診となり、初診より費用は安くなります。通常、問診票を再び書く必要はなく、保険の資格を示すものを提示するだけです。ビデオ通話によるオンライン診療を行うクリニックもあり、一部は初診から対応しています。オンラインが適切かどうかは医師が判断し、適さない場合は対面診療に切り替えます。薬は薬局からの配送、または薬局での受け取りになります。[6]
注意したいのは、自分の判断で通院をやめ、1 か月以上あけて同じクリニックを受診した場合です。同じ病名や症状でも初診として扱われ、初診料がかかります。高血圧や糖尿病のように、明らかに同じ慢性疾患の続きと判断される場合は再診のままです。薬が切れる前に次の受診日を決めておくと、余分な費用を避けられます。[7]
覚えておきたいフレーズ
- 初めてです — Hajimete desu — 初めての受診です
- 保険証はありません — Hokenshō wa arimasen — 日本の保険がありません
- 英語を話せる人はいますか — Eigo o hanaseru hito wa imasu ka — 英語を話せる人はいますか
- ここが痛いです — Koko ga itai desu — ここが痛い
- 熱があります — Netsu ga arimasu — 熱がある
- アレルギーがあります — Arerugī ga arimasu — アレルギーがある
- 薬を飲んでいます — Kusuri o nonde imasu — 薬を服用中
- いくらですか — Ikura desu ka — 料金はいくらですか
- 処方箋をください — Shohōsen o kudasai — 処方箋をください
この記事は一般的な情報であり、医師の診察に代わるものではありません。症状が重いときは119番に電話して救急車を呼んでください。[2]
よくある質問(FAQ)
予約なしでクリニックに行けますか?
多くの場合は行けます。ほとんどのクリニックは受付時間内なら予約なしで受診できますが、ウェブやLINEで順番を取る仕組みのところや、規模の大きいクリニックでは予約制のところもあります。事前にウェブサイトを確認するか電話しましょう。
紹介状なしで大病院に行くとどうなりますか?
大学病院などの対象となる大病院では、通常の医療費とは別に特別の料金がかかります。紹介状なしの初診で医科7,000円以上(歯科5,000円以上)です。
クリニックでクレジットカードは使えますか?
使えないことも多いです。現金のみのクリニックが多く、クレジットカードは主に大きな病院で使えます。診察と薬局の分の現金を用意しておきましょう。
処方箋の有効期限はどのくらいですか?
交付日を含めて4日以内で、土日祝日も日数に含まれます。期限を過ぎると無効になり、もう一度受診が必要です。
出典
- 厚生労働省 — 紹介状なしで大病院を受診するときの「特別の料金」 mhlw.go.jp
- 日本政府観光局(JNTO) — 具合が悪くなったときに役立つガイド jnto.go.jp
- 厚生労働省 — マイナンバーカードの健康保険証利用について mhlw.go.jp
- 厚生労働省 — 我が国の医療保険について mhlw.go.jp
- 厚生労働省 — 処方箋の使用期間にご留意ください mhlw.go.jp
- 厚生労働省 — オンライン診療について 国民・患者の皆様へ mhlw.go.jp
- 厚生労働省 — 診療報酬の算定方法の一部改正に伴う実施上の留意事項について(初診料・再診料の取扱い) mhlw.go.jp
本記事は一般的な情報提供を目的としており、診断・治療の代替ではありません。必ず医師にご相談ください。






